市販の水が全てミネラルウォーターだと思われがちですが、実は違います。水の殺菌方法や採水の種類によって4つに分類、そのうちのひとつが「ミネラルウォーター」と呼ばれるのです。
また、ミネラルウォーターの原水を細かく分けると7種類に分類されます。
【原水による水の分類】
原水名 | 定 義 |
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浅井戸水 | 浅めの井戸からポンプなどで採水した地下水 |
深井戸水 | 浅井戸水よりも深い井戸からポンプなどで採水した地下水 |
湧 水 | 地面から噴き出している地下水 |
鉱泉水 | 自噴する地下水のうち水温が25度未満で、ミネラルなどが含まれた地下水 |
鉱 水 | ポンプなどで採水した地下水のうち、ミネラルなどが含まれた地下水 |
温泉水 | 自噴する地下水のうち水温が25度以上で、温泉法第2条に規定されている硫黄などの鉱物質が含まれていて飲むことができるもの |
伏流水 | 河川の流水が水を透過しやすい地層の下へ浸透してできたもの(極めて浅い地下水) |
よく「天然水」という言葉が使われますが、この天然水とは「ナチュラルウォーター」を指し、そうでないものは、ろ過、沈殿、加熱殺菌以外に、ミネラル成分の調整や複数の水の混合がなされているものです。これらにはミネラル含有量の規定がないため、ミネラル成分がほとんど入っていなくてもミネラルウォーターに分類される場合があります。
分類 | ミネラルウォーター | ナチュラルウォーター | ボトルドウォーター | |
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品類 | ミネラルウォーター | ナチュラル ウォーター |
ナチュラルミネラルウォーター | ボトルド ウォーター |
原水 | 特定水源より採水された地下水で、ミネラル成分が溶け込んでいる | 特定の水源から採水された地下水 | 特定の水源から採水された地下水で、ミネラル成分が溶け込んでいる | ナチュラルミネラルウォーターの原水と同じ場合、またはその他、水道水など |
処理方法 | ろ過、沈殿、加熱殺菌、または、原水の混合、ミネラル分の調整、空気を溶け込ませるなどの処理 | ろ過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をしていない | ろ過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をしていない | ろ過、沈殿、加熱殺菌以外に原水の成分を大きく変化させる処理 |
安全な軟水や赤ちゃんのミルク作りなど、いまや2人に1人が毎日飲むと言われるナチュラルウォーターやミネラルウォーター。
欧州のミネラルウォーターも一部の方に人気ですが、1990年代から日本で水事業の販売が拡大した背景もあり、近年は日本人の身体に合った国内の「軟水の水」の需要が高まってきました。
「ペットボトル」と「サーバー」。
通常ミネラルウォーターの購入は、この2種類から選択しますが、「ペットボトル」の利点は、何と言っても「持ち運びが簡単」な事です。外でミネラルウォーターを飲む機会が多い方はペットボトルがおすすめです。
一方、「サーバー」は、美味しい天然水が自宅でいつでも手軽に冷水・温水が味わえるのが最大の利点です。もちろん水筒に注げば外出先でも美味しく味わえます。
●ペットボトルを利用した場合
常にたくさんのゴミが出ます。空き容器を各自治体のルールに従って処分をするには、回収日まで空き容器を保管が必要。
●サーバーを利用した場合
月に数度のボトル交換の時以外、ゴミが出ない。
※ガロンボトルは、ペットボトル同様空き容器の保管が必要です。
ご自宅に空き容器を置くするスペースが無い、ゴミを置いておきたくない方には「サーバー」がおすすめです。
ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルク作りなどに大変活躍ですが、採水地が被災してお水の供給が途絶えるなんて事は絶対避けたいです。先日も熊本地震が発生し、いつどこで災害が起こるか解りませんが、「複数の水源を有するメーカー」から選ぶ事でこういった危険を回避できます。
◆採水地が多いメーカー
◆採水地が少ないメーカー
【3つ以上の水源】を持つ代表的なウォーターサーバー会社